Twitter is hoping the World Cup will help fix its biggest problem 

Quartzという新興ウェブメディアに面白い記事が上がっていました。
要するに、「登録だけして使い方が分からない大半のユーザーを囲い込むために、TwitterはW杯特別ページに必死である」という内容です。
「天空の城ラピュタ」でのバルス!や、「半沢直樹」の盛り上がりを例に挙げるまでもなく、"競合"のFacebookと比べてもTwitterは実況と相性がいいサービスなので、この取り組みは筋が通っています。具体的には、ある程度まではユーザー登録なしでTLを追えて、更に読もうとすると登録を求められる仕組みにするようです。
Twitter
世界中で何十億もの人々の注目を集めるW杯は、SNS・コミュニケーションアプリ・そしてメディアと、とにかく人目を集めたりコミュニケーションするサービスにとって、一気に独自の存在感を示す一大チャンスです。
同様にビッグイベントである「米国大統領選挙」でユニークさを発揮して一躍のし上がった米国のハフィントンポストのように、今回また脚光を浴びるものが出てくるかもしれません。
まず大手メディアのデジタル版の取り組みから見てみましょう。「ラストダンス」以降、専売特許にしつつあった朝日新聞デジタル版は、やはり文章・動画・画像を組み合わせたイマーシブ型の特集を組んできました。しかし今回は日刊スポーツ・日経・毎日も追随しています。
日刊

これを機に各社で定着し、日常的に使われるようになると面白いなあと思います。スクロールしていくと次々にコンテンツが移り変わり、直感的に楽しめるデザインはスポーツとの相性も良いので、プロ野球やMLB特集でも見たいです。

Smartnewsも「W杯」カテゴリを入れてきていますが、新興のウェブメディア・ニュースサービスという括りではハフィントンポストが怪気炎を上げています。ソチ五輪に続いてW杯の特集ページを作ったのは勿論のこと、データ収集・分析できる強みを活かして「支配率」「パス成功率」等の指標を可視化し、独自の切り口で記事にもしています。
ハフィントンポスト
ネイマールだけじゃない。勝負を決めたブラジルの駆け引きをデータで見る【ワールドカップ】 

こういうデータ・ジャーナリズムの可能性をどんどん切り拓いていってくれるのではと期待しています。

また、先日インタビュー記事を公開したThe New Classicは、やはり一風変わった切り口からW杯の文脈を説明して見せています。
ニュークラ

このように、各サービス・メディアはそれぞれの特性を活かしながら「W杯」という題材にアタックしています。

ここで1点疑問なのが、LINEはこの時流に乗れないだろうか、ということです。
その仕組み上特定の話題に集中させる設計は出来ませんが、恐らくW杯の話題を友人とLINEでかわすことも多いでしょう。まさしく現在進出中でWe ChatやWhatsAppといった競合と激しくぶつかっている欧州・南米のユーザーは、W杯に熱心な層の中心でもあります。スタンプ以外にも何か秘策はあるのだろうか?と思いを巡らせています。