3/28 草稿作成

こんにちは。僕が目指している「取材留学」のあらましを書きます。

 僕が知りたいことは明確で、「デジタル時代のジャーナリズムとビジネスの関係はどうおりあいをつけていくのか」です。

 いま、世界中で紙のメディア業界の苦境が伝えられています。雑誌も新聞も以前のようには読まれません。そのカウンターパートとしてウェブメディア企業が出てきてアテンションを集めていて、伝統的な新聞社もデジタル版を出していますが、経営がうまく行っているところはごくわずかです。
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ウェブ媒体で読めるものは無料という意識付けがあって、課金がうまくいかないからです。デジタル版でいいコンテンツを出してもお客さんは取れず、広告単価は下がる一方です。

伝統メディアがそうしてもがく中、今それらのコンテンツをうまく編集するキュレーションメディアが出てきています。
しかし持てはやされてはいても、売上高では伝統メディアと2桁も違います。
更に問題があって、そうしたメディアは自分たちであまりコンテンツを作りません。みっちり取材してクオリティが高いものを作っても儲からず、テクノロジーの力で軽く編集しただけのものの方がより多くの人に受け入れられるようでは、誰が「取材」や「報道」を担っていくのでしょうか?市民の手にゆだねられるところもたくさんあるとは思いますが、専門家が不要になるとは思えません。
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日本でも同様の現象が起きていますが、アメリカはそうした 状況がより顕著です。新聞社はリストラで30%の人員をカットしました。

しかし、新しい流れも出てきています。アマゾンやイーベイといったIT企業が、次のイノベーションはメディアでおきると見当をつけて参入してきています。ワシントン・ポストは買収されました。
そして名物記者が伝統的なメディア企業を離れて、独立してデジタルメディアを立ち上げる動きが毎日のように報じられています。
ジャーナリズムの震源地ニューヨークで、今まさにメディアのイノベーションが起きようとしているのです。
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そうした流れを生で見て、当事者たちに"ジャーナリズムをどうしていきたいのか"、"取材は誰が担っていくのか"を問いたい。ビジネスとの境界線を感じたい。地殻変動をこの目で見届けて、それを多くの人に伝えたい。

日本とアメリカではもともとのジャーナリズムの土台も、企業の成り立ちもぜんぜん違います。でも、学べることがたくさんあるはずです。

しかし、いまアメリカの流れを現地で追っている日本人ジャーナリストをほとんど知りません。大手新聞社から数名がジャーナリズムスクールに通っているぐらいです。

それならば、幸い学生で身軽な僕が行くことに大きな意義があるのではないでしょうか。

次々と立ち上がる新興メディア企業の編集者を、伝統大手メディアの経営層やデジタル部門を、参入するIT企業の担当者を、そしてアカデミックな場でジャーナリズムを教授する人たちを取材し、そのビジョンを聞き出したい。一日でも置いてもらえるなら、業務の場を見たい、混じりたい。そして、自分で媒体をもってその様子を発信していきたい。
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とはいえ、今の僕はジャーナリズムに関する知識も、実務経験も未熟です。百戦錬磨の記者たちから上手く話を引き出していけるだけの取材力も、まだありません。

そこで、アメリカに飛びだす前に、まずは日本で多くのジャーナリストの話を聞きに行きます。熱意を伝えて、会ってもらって、持論をぶつけあわせてもらうことで、僕に欠けている知識と、取材能力とを引き上げます。自分なりの仮説を磨いた上でアメリカに持っていきます。

これが、僕の取材留学のあらましとなります。




ロードマップ(随時更新)

2014/03 ブログ開設
      佐々木俊尚氏取材
2015/01 渡米
2015/09ごろ 帰国予定