メディア・クエスター

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2014年03月

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(瀧本哲史先生)

今日は、僕が所属していた団体「瀧本哲史ゼミ(通称Tゼミ)」について書きます。

 瀧本哲史ゼミでは、一言でいうと好きな上場企業を選んでその会社が「買い」なのか「売り」なのか(=投資判断)をプレゼンして、投資家の瀧本先生から評価を受けるという勉強会をします
これが、突き詰めて調べていくことの爽快感を僕に教えてくれました。

しかしちょうど去年の今頃ゼミの存在を知るまでは僕も「株」とか「投資」というとひたすらチャートを追っかけるうさんくさいもの、という認識しか持っていませんでした。
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実際に株のやり方には色々ありますが、瀧本ゼミでは「ファンダメンタル分析」といって、企業の中長期的な経営を分析する手法をとっています。

株価というのは大まかに言うと「その会社が将来にわたって生み出すキャッシュフローの現在割引価値」つまり将来予測に基づいて決まっているので、その予測が裏切られた時に上がったり下がったりします。
そのため、「ニュースで業績が落ちたといわれていたので売りです」とか「会社が出している業績予測によると利益が倍になるから買いです」とか言ってもだめです。それだけならば市場のみんなが気づいていて、即座に株価に織り込まれているからです。

瀧本ゼミでは特に、中小の地味銘柄を調べます。例えばソフトバンクのような誰でも知っている大きい企業は、プロの金融機関(=機関投資家)も多数目をつけていて、それらに情報収集力で勝つのは不可能です。しかし時価総額の小さいマイナーな会社なら、プロは大もうけができないからまだ注目していないこともあります。だから、学生でも特化して調べれば割安な銘柄が見つけられて勝てます。

実際にここでは僕が調べた「まんだらけ(2652)」という企業の発表までの流れを追ってみましょう。

まんだらけとは

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ずばり、「中古のオタクショップ」です。ここ以外では手に入らない手塚治の初版本などが100万円!とかで売られていたりしていて、「金に糸目をつけないオタク相手にしていてしかも競合がいないからめっちゃ儲かっているのでは?」と思ったので、まんだらけの「有価証券報告書」を調べました。

客を増やしつづけるうまい工夫

【図1】
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すると8年連続で売り上げが伸びていることが明らかに。2008年のリーマンショックで、トヨタなどの超・優良企業ですら赤字に陥ったというのにこれは凄いことです。「オタク趣味は不景気関係ない」という知見が得られました。

Amazonでポチる文化が定着して書店という業界が死につつある中で、こうして伸びているのも何故だろう?と思って店舗に赴いてみると、コスプレした女性店員が出迎えてくれました。全店舗で常にコスプレしているようです。
実際に中古品を売るときも、店員さんが無造作に仕分けるBOOKOFFなどと違い、職人さんがじっくり査定します。

まんだらけはこうした実店舗ならでは体験を売っているからこそ、「Amazonでいいや」とならずに客をよびこみ続けているといえます。また、アニメイトなどほかのオタクショップに寄ったお客さんも「まんだらけにもいっておこう」となるため、競合に食われてしまうことも少ないのです。

株価が割安なワケを探る

【図2】まんだらけ株価推移(2005/01~2012/12)
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ところが、優良な経営にも関わらずアベノミクス前までの株価は低迷していました。
ここで僕は「何らかの原因で不当に株価が低くついているので、そのボトルネックが解消されれば株価は爆上げするのでは」と仮説を立てました。

【図3】まんだらけの店舗情報

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そこで全国のまんだらけの出店状況を確認したところ、面白いことがわかりました。
2005年までは首都圏と政令指定都市を中心に出店が相次いでおり、それに併せて株価も上昇。
しかし06年以降は店舗の増床や移転が繰り返されて既存店の売り上げが改善しているだけで新しい店が出ていません。
さて、株価は将来的な利益を織り込むという前提を思い出しましょう。僕は「市場はまんだらけがもう新規出店できないと見越して、将来的に行き詰るのを織り込んでいるのでは?」と見当をつけました。

【図4】自己資本比率推移(2004~2013/6)
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更になぜ新規出店しないのかを調べたところ、経営の安定性を表す指標である「自己資本比率」が07年に急速に悪化したことがわかりました。05年までの新規出店ラッシュのつけで借金がかさみ、以降は財務の建て直しを迫られていたのです。しかし6年以上耐え忍んだ成果から、ほぼ出店ラッシュ前の水準に戻してきました。

ならばそろそろ新規出店が実現し、市場は「まんだらけの成長余地が広がった」として、株価を大きく上げるのでは?と考えて、実際にまんだらけのIR(株主からの質問に答える担当)に電話でインタビューをしてみました。
担当者は公開情報以上のことを話してはいけないことになっていますが、「仮定の話ですが、出店するとしたら場所はどこです?東北?」とか「新規出店できるかできないかといえばできますよね?」と根気よく聞くことで、どうやら2013年度末までに何か大きな動きがある、という感触を得ました。

得られたデータから仮説を立て、いざ発表

こうした調査に基づき、僕は「まんだらけが新規出店で株価爆上げ」というストーリーで2013年6月、ゼミで発表しました。
(この他にも価格付けの巧妙さや競合との立地戦略のうまさ、中古品小売業界全体の動向なども分析して、大体50~60時間ぐらいかけて資料を完成させました。全様が見たい方は【2652】まんだらけ 推奨 買いから)

すると……

【図5】
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2013年度末決算で、物流倉庫の建替えが発表。新規出店ではなかったもののこれはまんだらけの拡大余地を伸ばす材料といえます。日経平均全体が落ちこんでいた時期にも関わらず、これを見越した株価は3300円程度から一時3900円程度にまで伸びました。

しかしこの発表では、最高評価である瀧本先生からの「買い」判断は得られませんでした。「新規出店の確証は得られていない」「本当に出店した地域に潜在的なオタクがいるかの裏づけがとれていない」ことが理由です。

発表時には他にもゼミ生から「在庫の処理はどうしているのか」「実店舗で催されるイベントが集客につながっている定量的な根拠はあるか」などの激しいツッコミが浴びせられました。少しでも発表のロジックに綻びがあったり裏づけが取れていないものに対しては容赦ない場だからこそ、緊張感をもって徹底的なリサーチに臨めます。
完全なド素人から始めて、3ヶ月でこの程度の分析はできるようになったのはそうした環境のおかげです。

幸い、その後2回ほど発表で「買い」の評価をもらったり、ゼミの企画で投資家の藤野英人さんを審査員に迎えてプレゼンする機会をいただきました。
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(藤野英人さんのFacebookより)

こうした投資分析は、簡単な入門書を1,2冊読めばもうすぐに実践できるので、非常に敷居が低く「仮説を立てて公開情報を分析することで、誰も知らなかった事実を発見する」「あくなき姿勢で取材して情報をとる」ことの楽しさを知ることができます。
それによって得られる基礎的なリサーチ能力は、コンサルティングファームの実務などにとどまらず、自然科学における研究や取材活動などインテリジェンス全般のさわりにもなるはずなので多くの人におすすめです。

僕はこの上に「見つけ出した事実をより面白く、たくさんの人に伝えたい」というもともとの気持ちが加わって、ジャーナリスティックなものを志しているこのごろです。


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(Twitterよりキャプチャ)

ITジャーナリストとして名高い佐々木俊尚(@sasakitoshinao)さんに、前半部ではメディア業界のこれからについて、後半部では発信力を高める秘訣についてお伺いしました。


「ビジネスとジャーナリズムの折り合い」の答えは見つかっていない

くまりん(以下、くま) 本日はよろしくお願いします。僕は今、ウェブの世界で、新聞社の記事をまとめただけのメディアや、Facebookでのシェアを狙うだけのメディア(=バイラルメディア)がウケている状況を危惧しています。朝日新聞の記者にお話をうかがった時も、「手間暇かけて取材して書いても、それをちょろっとまとめたウェブサイトの方がウケる」と嘆いていました。

佐々木俊尚氏(以下、佐々木 敬称略) コンテンツの質が高いことと儲かることは一致しなくなっていて、それをどうするか、の答えは正直なところ誰もまだわからない。ただ、アメリカでいうとBuzzfeedというメディアはバイラルメディアとしてPVを稼ぎつつ、濃厚な調査報道のための資金に充てている。そうした流れが来るんじゃないか。

くま 今度日本に上陸するBuzzfeedなども同様のことをしようとしていますね。その点でアメリカは進んでいるように思えますが、どうしてでしょう?実情を探るべく、アメリカ現地メディアへの取材留学を計画しています。

佐々木 まずもって、英語圏10数億人のマーケットは単純に日本語圏の10倍だから、なかなか儲からないといわれているネット広告でもビジネスが成り立ちやすい。加えて寄付文化の存在があって、調査報道のために寄付がなされるNPO的な仕組みがある。
お国柄の違いは重要で、たとえば韓国メディアはずっと軍事政権と癒着していたので市民からの信頼度が低かった。そこで民主化してから金大中政権のときに「オーマイニュース」というネットメディアが出てきて非常に盛り上がったが、日本に進出しても大失敗して閉鎖してしまった。日本では一応、大手メディアへの信頼感が高かったためだ。

くま そういった意味では、アメリカでニューヨークタイムズやワシントンポストと肩を並べるようになり、日本に上陸したハフィントンポストが成功するかは気になります。

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(「ハフィントンポスト」日本版 flickr/Takeshi KOUNO)

佐々木 ネットの言論というのは集約されないのが問題だった。その点既存のメディアは「一面」などが決まっていて、そこに議論が集約されていた。ハフィントンポストは日本のネット言論を集約させようとしていて、質の高いブロガーや記者に書かせたり、コメント欄を盛り上げようとしているようだ。だがまだ成功モデルは模索中といったように見受けられる。

くま なるほど。他に、日本のメディア界の革新が進まないとすると、人材の流動性が低いことが理由になるのではないか、と聞いたことがあります。現実にアメリカのように新聞をやめて独立という人は少ない気がします。

佐々木 アメリカでは新聞業界が赤字や倒産で絶望的な状況なので飛び出す人が出ている。日本の新聞社は宅配制度がある以上しばらくの間そこまではいかないのは確か。しかし、雑誌業界はアメリカの新聞同様に悲惨。現にそこから離脱して新しいものを作る人は出てきている。

くま 例えばcakesの加藤さんは、雑誌出身ですね。

佐々木 そう、ダイヤモンド誌出身だね。それに、講談社から独立した佐渡島さんのコルクなんかもある。人材の流動性はそれほど問題ではなく、やはりネットメディアで稼ぐモデルが確立されていないことがポイント。ネットで稼げないなら、雑誌が苦しくなってやめてもネットでやろうとはならない。
ネットメディアで稼げるモデルが出てくるのはこれからだ。1995年にインターネットが普及して、Facebookができるまでに10年かかった。
ネット黎明期の人たちは必ずしもFacebook的なものの登場を予測していたわけではない。それと同様に今想像もされてないメディアのビジネスモデルが出てくるのではないか。だから、君が現地取材をするときも「どういうビジネスモデルが主流になりますか?」と答えを求めても返ってこないから、現地の様子をひたすら追うのがおすすめだね。

ネットビジネスは"金鉱堀り"である

佐々木 誰もがネットメディアの稼ぎ方について成功の方程式を見いだせていない中、アマゾンがワシントンポストを買収したり、ネット通販大手のイーベイが出資してメディアを立ち上げたりしている動向に注目している。
物販も音楽もネットビジネスが進展していき、次はどうやらメディアだ、という流れでEC業界の巨人が参入してきた。ここからアメリカ東海岸を中心にイノベーションが生まれるのではないかな。

くま 既存メディアサイドではなく、外部から大変動が引き起こされるということですね。

佐々木 ただし物販において最終的にアマゾンのみが今の地位についたように、ネットビジネスのイノベーションの過程では無数の参入と大半の失敗、その中から生き残ったものが覇権を獲るということが繰り返されてきた。そういう意味でゴールドラッシュを求めて金鉱を掘るのといっしょで、ほとんどの人は掘り当てられない。掘る人よりもツルハシを配る人が儲かったりするかも知れないね。

くま メディア企業だけではなく、そうした西海岸のIT企業にも目を向け、取材しようと思います。しかし日本でいうと楽天やDeNAのような企業がメディア関連の新規事業を始めるというイメージがあまりもてませんね。

佐々木 それらの新興企業よりはNTTなどのレガシー系の企業のほうが考えられるね。Gunosyに出資しているのもKDDI。

ひたすら実践して、取材力とコンテンツ力を高めよ

くま 話は変わりますが、僕の計画している"取材留学"についてどう思われますか?

佐々木 いいんじゃないか。マーケットとして需要があるかはわからないが、現にアメリカ東海岸の動きを追っている人は、私の周囲でもとても少ないが、興味深いテーマなことは間違いない。だから、どんどんいけばいい。

くま 見ず知らずの日本人がいきなり乗り込んで、新興メディアの編集長がクローズな部分も語ってくれるのか、という点に悩んでいます。

佐々木 ビジネスモデルの根幹に関わる具体的な点は投資家との関係もあるから語れないだろうね。しかし、会社のビジョン、今やっていることとこれからやりたいことなんかは語ってくれるはずだよ。特に、スタートアップの経営者はとてもフランク。
あとはより多く話を引き出す取材力を今のうちにつけておくこと。新聞記者なんかは、殺人事件の遺族とか、非常に話を引き出しにくい人たちからも言質を引き出す能力を持っているわけだから。

くま 留学は来年なので、日本にいる間に多くのジャーナリストの方に会い、取材力を磨こうと思っています。その取材内容をブログにまとめて公開しようと思っているのですが、よりウケるための秘訣はありますか?

佐々木 まず文章力を磨くこと。そうすれば長い文章でも読まれる。ネット独特の話し言葉調にも慣れたほうがいいし、タイトルのセンスも問われる。そして、とにかくたくさん取材して、ネットに公開してフィードバックをたくさん受けること。ネットでは一貫性のない文章にすぐ突っ込みを入れてくる人がいるから、とても鍛えられる。私も集中砲火を食らったりすることがある(笑)

くま 佐々木さんでも炎上することがあるんですか……(笑) 佐々木さんはTwitterのフォロワーも20万人と多く、まさにインフルエンサーという感じですが、どうやってコンテンツ力を高めていったんですか?

佐々木 情報の摂取は欠かさないようにしていて、ストックとフローの2種類がある。フローのほうでは、ネットで1日に2000から3000の記事を読む。ただそれだけでもいけないから、ストックとして古典をたくさん読み、自分の世界観を養うようにしている。
 さらに、プラットフォームの流行り廃りに敏感であることも重要だと考えている。たとえば今や定番の有料メルマガを私は黎明期に始め、幸いたくさんの読者を得ることが出来た。しかしその後ホリエモンも始め、今や誰しもがやろうとして過当競争に陥っている。市場が飽和してから参入してきて「なんだメルマガは稼げないじゃないか」などと言っていてもしょうがない。また、質の低いメディアに投稿し続けると、自分のブランド価値の毀損にもつながる。

くま 書き手がプラットフォームに縛られない時代だからこそ、常にどういう媒体のポートフォリオを組んで書くのかが大事になるわけですね。

佐々木 そうだね。あとは君のコンテンツを成功させるには、ネットで影響力の高い人にTwitterでRTしてもらうなど、グロースハックと呼ばれるやり方がおすすめだ。

くま ぜひ今回のインタビューにおいても、出来上がった記事の拡散を協力していただきたいです(笑) 



(完) 

 佐々木 俊尚(ささき としなお、1961年12月5日 - )

毎日新聞、週刊「アスキー」編集部などを経てITジャーナリスト・作家として独立。

「当事者」の時代 (光文社新書)
佐々木 俊尚
光文社
2012-03-16

「当事者の時代」など、著書多数 

3/28 草稿作成

こんにちは。僕が目指している「取材留学」のあらましを書きます。

 僕が知りたいことは明確で、「デジタル時代のジャーナリズムとビジネスの関係はどうおりあいをつけていくのか」です。

 いま、世界中で紙のメディア業界の苦境が伝えられています。雑誌も新聞も以前のようには読まれません。そのカウンターパートとしてウェブメディア企業が出てきてアテンションを集めていて、伝統的な新聞社もデジタル版を出していますが、経営がうまく行っているところはごくわずかです。
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ウェブ媒体で読めるものは無料という意識付けがあって、課金がうまくいかないからです。デジタル版でいいコンテンツを出してもお客さんは取れず、広告単価は下がる一方です。

伝統メディアがそうしてもがく中、今それらのコンテンツをうまく編集するキュレーションメディアが出てきています。
しかし持てはやされてはいても、売上高では伝統メディアと2桁も違います。
更に問題があって、そうしたメディアは自分たちであまりコンテンツを作りません。みっちり取材してクオリティが高いものを作っても儲からず、テクノロジーの力で軽く編集しただけのものの方がより多くの人に受け入れられるようでは、誰が「取材」や「報道」を担っていくのでしょうか?市民の手にゆだねられるところもたくさんあるとは思いますが、専門家が不要になるとは思えません。
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日本でも同様の現象が起きていますが、アメリカはそうした 状況がより顕著です。新聞社はリストラで30%の人員をカットしました。

しかし、新しい流れも出てきています。アマゾンやイーベイといったIT企業が、次のイノベーションはメディアでおきると見当をつけて参入してきています。ワシントン・ポストは買収されました。
そして名物記者が伝統的なメディア企業を離れて、独立してデジタルメディアを立ち上げる動きが毎日のように報じられています。
ジャーナリズムの震源地ニューヨークで、今まさにメディアのイノベーションが起きようとしているのです。
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そうした流れを生で見て、当事者たちに"ジャーナリズムをどうしていきたいのか"、"取材は誰が担っていくのか"を問いたい。ビジネスとの境界線を感じたい。地殻変動をこの目で見届けて、それを多くの人に伝えたい。

日本とアメリカではもともとのジャーナリズムの土台も、企業の成り立ちもぜんぜん違います。でも、学べることがたくさんあるはずです。

しかし、いまアメリカの流れを現地で追っている日本人ジャーナリストをほとんど知りません。大手新聞社から数名がジャーナリズムスクールに通っているぐらいです。

それならば、幸い学生で身軽な僕が行くことに大きな意義があるのではないでしょうか。

次々と立ち上がる新興メディア企業の編集者を、伝統大手メディアの経営層やデジタル部門を、参入するIT企業の担当者を、そしてアカデミックな場でジャーナリズムを教授する人たちを取材し、そのビジョンを聞き出したい。一日でも置いてもらえるなら、業務の場を見たい、混じりたい。そして、自分で媒体をもってその様子を発信していきたい。
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とはいえ、今の僕はジャーナリズムに関する知識も、実務経験も未熟です。百戦錬磨の記者たちから上手く話を引き出していけるだけの取材力も、まだありません。

そこで、アメリカに飛びだす前に、まずは日本で多くのジャーナリストの話を聞きに行きます。熱意を伝えて、会ってもらって、持論をぶつけあわせてもらうことで、僕に欠けている知識と、取材能力とを引き上げます。自分なりの仮説を磨いた上でアメリカに持っていきます。

これが、僕の取材留学のあらましとなります。




ロードマップ(随時更新)

2014/03 ブログ開設
      佐々木俊尚氏取材
2015/01 渡米
2015/09ごろ 帰国予定

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